住まいの数字

気密測定の時期と報告書の見方:工事の途中と完成後、どちらで測るか

測る時期は2つある

気密測定の時期
上棟家の骨組みができる
断熱・気密の工事すき間をふさぐ
途中の測定壁の中が見えるうちに測る
内装の工事壁や天井を仕上げる
完成後の測定仕上がった家の値

途中の測定は「直すための測定」です。壁の内側がまだ見えるので、すき間の場所を探して、その場でふさげます。

完成後の測定は「確かめるための測定」です。照明や換気の配線・配管を通した穴まで含めた、暮らす家そのものの値が出ます。途中で良い値が出ても、そのあとの工事で穴が増えれば、完成後の値は悪くなります。

途中の測定 完成後の測定
目的 すき間を直す 仕上がりを確かめる
直せるか 直せる ほぼ直せない
約束の判定 向かない 向く

浜松の会社の例

浜松市の桑原建設は、C値0.5以下を書き、全棟で2回測ると公式サイトに書いています。浜松で全棟測定を公式に書いている会社は5社あります。一覧は浜松で全棟気密測定をする住宅会社で見られます。

全棟で測る会社でも、何回・いつ測るかは会社ごとに違います。「全棟測定」の4文字だけで安心せず、時期と回数を聞きます。

測るときに何をするか

測定は、家の窓とドアを閉め、換気の口などの穴を一時的にふさいでから行います。専用の送風機で家の中の空気を外へ出し、家の中と外の空気の押す力の差と、流れた空気の量から、家全体のすき間の大きさを計算します。

途中の測定には、できるだけ立ち会います。送風機を回しているあいだ、すき間からは外の空気が入ってくるので、窓の枠やコンセントのまわりに手をかざすと、すき間の場所が分かることがあります。会社の人と一緒に場所を確かめ、ふさいだあとにもう一度測ってもらえるかを聞きます。

報告書で見る7か所

気密測定の報告書の見本数字は仮

測定日・時期◯年◯月◯日(途中・完成後)①
床の広さ◯◯.◯㎡②
すき間の合計(αA)◯◯㎠③
C値◯.◯㎠/㎡④
n値◯.◯⑤
測った人・機械◯◯(会社名・機械名)⑥
ふさいだ場所換気の口 ◯か所 など⑦
  1. ①途中か完成後かが書いてあるか。約束の判定は完成後の値で行う
  2. ②図面の床の広さと合っているか。大きい面積で割ると、C値は小さく見える
  3. ③C値の元の数字。③÷②がC値になっているか、電卓で確かめる
  4. ④約束の値以下か。小数点以下まで見る
  5. ⑤すき間が大きな穴か、細かいすき間の集まりかの目安。値の意味を説明してもらう
  6. ⑥住宅会社の社員か、測定を専門にする別の会社か
  7. ⑦測定の決まりで、ふさいでよい穴かどうか。ふさいだ場所が多すぎないか

③÷②の割り算は、自分で確かめられるいちばん簡単な点検です。報告書のC値と合わなければ、どの面積で割ったのかを聞きます。

契約前に決めておくこと

気密測定を契約に入れる
  1. 1回数と時期を決める途中と完成後の2回
  2. 2測る人を決める社員か、別の測定会社か
  3. 3費用を見積もりに入れる追加費用かどうかも
  4. 4届かないときの対応を書く手直しと測り直しを誰の費用でするか
  5. 5報告書を受け取る約束をする2回分とも

この5つは性能を見積もりに書いてもらう依頼書の気密(C値)の表で、そのまま全社に聞けます。目標の値をいくつにするかは高気密高断熱のC値は何以下かで決めます。

出典