住まいの数字

浜松 ハザードマップ 家を建てる土地の確認順

ハザードマップは、災害が起きたときの想定を地図にしたものです。 浜松市は、災害の種類ごとに地図を分けて出しています。 1枚だけ見て「安全」と決めないことが大切です。

浜松市には、どんな地図がある?

水・土砂・地震・津波の地図が、市のページにまとまっています。 浜松市の防災マップ案内から地図を開けます。 浜松市防災マップは、各種ハザードマップを電子地図で確認・印刷でき、避難情報や避難所の開設情報も見られる地図です。 2025年10月31日には高潮の地図が加わりました。古い印刷物だけで判断しないでください。

地図 分かること 出どころ
洪水・土砂災害 川があふれた時の浸水、崖崩れ 浜松市防災マップ
高潮 台風などで海面が上がる時の浸水 2025年10月31日に追加
内水 雨水が排水しきれない時の浸水 内水ハザードマップ
ため池 ため池が壊れた時の浸水 ため池ハザードマップ
地震・津波 揺れ・液状化・津波の浸水 地震防災マップ

内水の地図は、雨水出水浸水想定区域図(2025年3月31日)を基に、浸水の深さや続く時間を反映したものです。 ため池の地図は、農業用ため池が地震や豪雨で決壊し、全ての水が一度に流れ出た場合の浸水区域と避難方向を示します。 小さな川の浸水も、2022年9月30日から、洪水予報河川・水位周知河川以外の6河川の洪水浸水想定区域図が防災マップに載っています。

地震防災マップは、震度分布・液状化可能性マップ、表層地質・土砂災害危険箇所マップ、津波浸水域図(静岡県第4次地震被害想定に基づく)です。 揺れと液状化は、洪水の地図とは別のページにあります。 見落としやすいので、必ず別に開いてください。

どの順番で確かめる?

住所を決めたら、次の順で見ます。 1つの地図で色がなくても、次の地図で色が付くことがあります。

土地を確かめる順番
  1. 1浜松市防災マップに住所を入れる洪水・土砂災害・津波・高潮の色を順に表示する
  2. 2内水の地図を開く川から遠くても、雨水でつかる所がある
  3. 3ため池の地図を開く近くにため池がある郊外の土地では必ず見る
  4. 4地震防災マップを開く液状化の可能性と表層地質を見る
  5. 5重ねるハザードマップで成り立ちを見る昔の川や田んぼ、埋め立てかを確かめる
  6. 6現地を歩く周りより低いか、水路や池が近いかを見る

地図の色は「想定」です。 色がない場所でも、水が来ないとは限りません。 古い地図ほど、想定の前提が今と違うことがあります。

市のページには、三方原地区は作成時点で風水害のハザードに当たる区域がなく、PDF版は作っていないと書かれています。 この場合も、内水・地震・液状化の地図は別に見てください。

土地の成り立ちは、どこで分かる?

国のハザードマップポータルから「重ねるハザードマップ」を開きます。 この地図は、洪水・土砂災害・高潮・津波のリスクと、土地の特徴・成り立ちを地図に重ねて表示できます。 国土地理院も「土地の成り立ちは、身のまわりの自然災害リスクを教えてくれる」と説明しています。

成り立ちとは、その土地が台地なのか、川がつくった低地なのか、人が土を盛ったのかです。 浜松市の地図で液状化や浸水の色が付いたら、理由をここで確かめます。 川の跡や埋め立てなら、地盤調査の結果を待ってから建物の計画を固めます。

不動産会社は、水害の説明をしてくれる?

不動産会社を通して土地を買うなら、説明があります。 2020年8月28日から、不動産取引の重要事項説明で、水害ハザードマップ上の物件の所在地を説明することが義務になりました。 重要事項説明とは、売買の契約の前に、不動産会社が土地の大事な点を説明する手続きです。

ただ、契約の日が近づいてから迷うと、考える時間がありません。 申し込みの前に、自分で地図を見ておきます。 地震・液状化・津波の地図まで説明されるとは限らないので、残りは自分で確かめてください。

色が付いたら、家づくりで何を決める?

地図の結果は、4つの決めごとにつなげます。 ただし、災害の危険が高い崖地などでは、建築に制限がかかる場合があるため、市の建築担当に区域も確かめます。

地図の結果 決めること 誰に聞く
液状化・低い地形 地盤調査と基礎 建てる会社
洪水・内水・高潮 床の高さと設備の位置 設計担当
水の想定がある 火災保険の水災補償 保険会社
津波・土砂 避難の道と場所 市の地図・家族

液状化や低い地形なら、地盤調査を契約前にできるか聞きます。 改良工事が要るかは、調査の結果でしか決まりません。 費用の見方は浜松の地盤改良の費用で確かめられます。

浸水の想定があるなら、床の高さを上げる案と費用を聞きます。 エアコンの室外機や給湯器を、高い位置に置けるかも聞きます。 盛土や基礎を高くすると、外構や付帯工事の費用も変わります。

火災保険の水災補償では、地域ごとの水災等地も見ます。 水災等地とは、建物の所在地の水災リスクを、最も低い1等地から最も高い5等地までの5区分で表したものです。 ただし水災等地の取り扱いは保険会社によって違う場合があるため、保険料は保険会社に見積もりを頼みます。

地図の結果を家の決めごとにつなぐ例仮の数字
前提
仮に、候補地が洪水の浸水想定区域で想定の深さ0.5m未満、液状化の可能性は「中」、内水と津波の区域には入っていない場合
地盤
液状化「中」なので、契約前の地盤調査を頼み、改良の有無を見積もりに入れる
床の高さ
浸水の想定より上に床が来る案と、上げない案の差額を聞く
保険
水災補償を付けた場合の保険料を、保険会社に見積もってもらう
この土地で決めること地盤調査の時期・床の高さ・水災補償の3つ

※ 仮の条件です。実際の土地では、地図と調査の結果で判断します。

この例なら、避難先と建築の制限を確かめてから、対策費を含めた予算で比べます。 土地代が安くても、地盤改良と床上げが重なれば総額は増えます。 土地の価格の比べ方は浜松の土地相場にあります。

買うのをやめたほうがいいのは、どんな時?

家族が避難できる見通しが立たない時や、対策の費用が予算に入らない時です。 建築できるかどうかと、安心して暮らせるかは分けて判断します。

1つでも当てはまるなら、ほかの候補地と総額で比べ直します。 見積もりに「地盤改良 別途」とあれば、追加費用の防ぎ方で上限を決めてもらいます。

次にやること

  • 候補地の住所で、浜松市防災マップ・内水・ため池・地震防災マップ・重ねるハザードマップを順に開き、色が付いた地図をメモします。
  • 会社一覧の候補に、地盤調査を契約前にできるか、床の高さを上げる案の費用はいくらかを聞きます。
  • 保険会社に、候補地の住所で水災補償ありの火災保険の見積もりを頼みます。

出典