住まいの数字

地盤改良 費用 浜松|金額が決まる時と見積書の見方

地盤改良とは、家の重さで地面が沈まないように、土を固めたり杭を入れたりする工事です。 要るかどうかも、いくらかかるかも、土地ごとに違います。 候補地の地図と調査報告書を見ながら、工事が必要な理由を確かめます。

地盤改良の費用は、いつ決まる?

地盤調査の結果が出たあとに決まります。 調査の前に出る金額は、仮の数字です。 全国の「坪あたりの相場」も、自分の土地の地盤を調べた数字ではありません。

基礎の設計には、地盤が家を支えられるかという根拠が必要です。 建築基準法施行令93条では、地盤の許容応力度(地盤が支えられる力)は、地盤調査を行い、その結果に基づいて定めることになっています。 基礎について38条1項は、建物の基礎は、荷重と外力を安全に地盤に伝え、地盤の沈下や変形に対しても安全なものにするとしています。

さらに38条3項で、基礎の構造は、建物の構造・形と地盤の状況を考えて、国土交通大臣が定めた方法によるとされています。 つまり、地盤が弱ければ、基礎の形や補強の方法が変わります。 改良費は、この判断の結果として出てくる金額です。

浜松の土地の傾向は、どこで調べる?

浜松市の地震防災マップと、国や研究機関の地図で調べられます。 ただし、どれも広い範囲の傾向です。 1区画の地盤が強いか弱いかまでは分かりません。

地図 見る所 分かること
浜松市 地震防災マップ 液状化可能性・表層地質 液状化の起きやすさ、表面の地層
重ねるハザードマップ 土地の成り立ち 台地か、川がつくった低地か
J-SHIS 地形・地盤分類 地形と地盤の区分

浜松市の地震防災マップは、震度分布・液状化可能性マップ、表層地質・土砂災害危険箇所マップ、津波浸水域図(静岡県第4次地震被害想定に基づく)です。 重ねるハザードマップでは、洪水・土砂災害・高潮・津波のリスクと、土地の特徴・成り立ちを地図に重ねて表示できます。 J-SHISは、防災科学技術研究所の日本全国の地震ハザードの共通情報基盤で、地形・地盤分類250mメッシュマップも公開しています。

液状化の可能性が高い、川の近くの低地、昔の田んぼや埋め立て。 こうした土地は、改良が要ると言われる場合に備えて予算を残します。 台地でも、盛土をした土地なら調査で弱いと出ることがあります。

地図で傾向を見る手順は、浜松のハザードマップで土地を確かめる順番にまとめています。

工法には、どんな違いがある?

土を固める方法と、杭で家を支える方法があります。 どれが合うかは、弱い土がどの深さまであるかで変わります。

主な地盤改良の工法

表層改良

  • 浅い所の弱い土に、セメント系の材料を混ぜて固める
  • 弱い土が浅い所だけにある時に使う

柱状改良

  • 土とセメント系の材料を混ぜた柱を、地中に何本も作る
  • 弱い土が表層改良より深い時に使う

鋼管杭

  • 鉄の管を、硬い地層まで入れて家を支える
  • 硬い地層が深い所にある時に使う

工法が変われば、使う機械や材料、工事の日数も変わります。 そのため、同じ土地でも会社によって提案が違うことがあります。 価格だけで選ばず、なぜその工法なのかを聞きます。

地盤改良は、家の重さで沈まないための工事です。 液状化そのものを防ぐ工事とは限りません。 液状化の可能性が高い土地なら、改良が液状化にどう効くのかも別に聞いてください。

見積書では、何を聞く?

地盤の行に、4つの答えがそろっているかを見ます。 そろっていなければ、契約前に書いてもらいます。

見積書の地盤の行を読む例仮の数字
前提
仮に、契約前の見積書の地盤の行が「地盤調査 一式」「地盤改良工事 別途(調査結果により決定)」の2行だけだった場合
調査方法
どの方法で、敷地の何か所を調べるか
判定理由
改良が要る・要らないを、どの数値で判断するか
改良の範囲
工法・深さ・本数または面積
追加の条件
金額が増えるのはどんな時か、上限はあるか
契約前に決めること調査の時期と、改良費の上限か精算の方法

※ 仮の見積書です。金額は入れていません。

この例のまま契約すると、改良費の分だけ総額が決まっていません。 調査を契約前にできるなら、先に調査をして金額を入れてもらいます。 できないなら、改良が要った場合の上限か、精算の方法を書面に残します。

判定の理由は、調査報告書と一緒にもらいます。 報告書があれば、別の会社に工法の意見を聞くこともできます。 見積書の「一式」「別途」の確かめ方は、見積もりの確認方法で説明しています。

費用を予算にどう入れる?

本体工事とは分けて、付帯工事の中で予算を取ります。 地盤改良を本体価格に入れない会社もあります。 どこまでが本体に入るかは、付帯工事の費用で確かめてください。

土地を買う前なら、土地代と改良費を足した総額で候補地を比べます。 安い土地でも、改良が重ければ総額は高くなります。 候補地ごとに、土地代と改良費を並べてみましょう。

契約を急がないほうがいいのは、どんな時?

改良費の決め方が書面にない時です。 次のどれかなら、契約の前に立ち止まります。

改良費があとから増える流れは、追加費用の防ぎ方でも確かめられます。 複数の会社に同じ質問をすると、説明の違いが見えます。

次にやること

  • 候補地の住所で、浜松市の地震防災マップ(液状化・表層地質)と重ねるハザードマップを開き、土地の傾向をメモします。
  • 会社一覧の候補に、地盤調査を契約前にできるか、費用と調査方法を聞きます。
  • 見積書の地盤の行に、調査方法・判定理由・改良の範囲・追加の条件を書いてもらいます。

出典