なぜ3社なのか
注文住宅の見積もりは、店で値札を比べるのとは違います。1社ごとに、要望を伝え、間取りの案を見て、直してもらう打ち合わせが要ります。
- 1社あたりの打ち合わせ
- 3回 × 2時間 = 6時間
- 3社に頼む
- 6時間 × 3社 = 18時間
- 5社に頼む
- 6時間 × 5社 = 30時間
※ 回数と時間は仮の値。移動や、見積もりを読み比べる時間は入っていない
1社3回なら、5社で15回です。土曜と日曜に1回ずつ入れても、2か月近く週末が埋まります。3社なら9回で、ひと月あまりで終わります。5社に頼むと、最後の打ち合わせのころには最初の会社の案を覚えていません。
逆に2社だと、片方が高いのか、もう片方が安すぎるのかを決められません。3社あれば、1社だけ飛び抜けた項目が見えます。
2社
- 打ち合わせは楽
- どちらが普通か決められない
3社
- 1社だけずれた項目が見える
- 打ち合わせも追いつく
4社以上
- 打ち合わせが追いつかない
- 疲れて最後は勢いで決めやすい
3社の選び方
似た会社を3社並べても、差が見えません。性能の考え方か、会社の種類を1社ずつずらします。
- 1候補を5〜6社出す性能の数字・施工例・場所で
- 2性能の約束を聞いて絞るC値を測るか・UA値の計算書を出すか
- 3タイプの違う3社を残す工務店とハウスメーカーを混ぜてもよい
- 43社に同じ条件で頼む依頼書を全社に渡す
候補を絞るときの質問は高気密高断熱の見分け方:契約前の5つの質問がそのまま使えます。浜松市なら浜松の高気密高断熱の工務店:C値・UA値一覧から候補を出せます。
失礼にならない頼み方
相見積もりそのものは、住宅会社にとって当たり前のことです。会社が嫌がるのは、比べていることを知らされないまま、何度も図面を直させられ、最後に連絡もなく消えられることです。
最初の問い合わせで、次の4つを伝えます。
- 3社で比べていること(会社名は言わなくてよい)
- 全社に同じ条件を渡していること
- いつまでに決めるか
- 決まったら、選ばなかった会社にも必ず連絡すること
依頼文の例
○○工務店 ご担当者様
浜松市○○区で、新築の家を建てる計画をしている○○と申します。
現在、3社に同じ条件でご相談し、○月末までに1社に決める予定です。
添付の条件表(家の広さ・部屋数・性能の希望)をもとに、間取りの案と、本体・付帯工事・諸費用を分けた見積もりをいただけますでしょうか。
性能の欄は、分かる範囲でご記入いただけると助かります。
お打ち合わせの候補日は、○日・○日の午前です。
どうぞよろしくお願いいたします。
添付する条件表は、性能の欄が性能を見積もりに書いてもらう依頼書、お金の欄が見積もりを比べるときの確認表に、そのまま使える形でそろっています。
やってはいけないこと
値引きの話をするなら、金額ではなく項目で話します。「B社では照明が本体に入っていますが、御社では別ですか」と聞けば、比べていることを伝えながら、中身をそろえられます。
選ばなかった会社への連絡
決めたら、選ばなかった会社にもできるだけ早く連絡します。理由は短くてかまいません。文面の例は工務店の断り方:メールと電話の例文にあります。
3社が見つからないとき
候補の会社が決まっているなら、その会社へ直接、依頼文と条件表を送ります。候補が足りないときは、一括依頼のサービスで、同じ条件をまとめて複数の会社に送る手もあります。一括依頼のよい点と注意点は一括見積もりのデメリットと営業電話の減らし方で判断できます。届いた会社が多いときも、打ち合わせに進むのは3社までに絞ります。